寺島町奇譚

小学生の頃
滝田ゆうさんが司会をしていた
「この人この趣味」という
NHKでしていた番組が好きで
毎回みていました。
そして新聞の日曜版に載ってた
滝田さんのイラストもなんだか好きで
記憶に残っています
滝田さんは1990年にお亡くなりになったのですが
58歳だったのですね
昭和7年生まれなので
ほぼ私の父と同世代だったのですね。
最近、ふと、滝田さんの漫画が読みたくなって
アマゾンで寺島町奇譚等を購入しましたが
これがなかなか面白いです
戦時下の東京、玉ノ井で
当時国民学校の生徒だった
滝田さんの
自伝的な話ですが
当時の情景が生き生きと
伝わってきて
自分が生まれる前の事だけど
とても懐かしい様な
郷愁を覚える作品です
最後のエピソード「蛍の光」で
東京大空襲によって
玉ノ井が焼け野原になってしまう所で終わるのですが
その失われた街並や人々の息づかいが
写真よりも生き生きと伝わって来る様な
作品でした。

寺島町奇譚 (ちくま文庫)

滝田ゆう傑作選「もう一度、昭和」 (祥伝社新書)

ぬけられますか 私漫画家 滝田ゆう